美容に効くちから
「おしろいは吉野の葛に限れり」。
大蔵永常が著した「製葛録」には、古くから日本の女性に葛が愛されていたことが書かれている。
この頃から葛は美容への役目も果たし、
葛の乾燥した根の部分から抽出されるカッコンエキスは美白化粧品に配合されることが多く、
紫外線によるシミや肌のくすみなどのトラブルを防ぐ効果があるといわれている。
葛の根から抽出される
カッコンエキス
・メラニン過剰生産の抑制
・保湿効果
・血行促進作用
・抗炎症作用
・皮脂の過剰分泌の抑制作用
・収斂作用
・紫外線の吸収作用
・コラーゲンの合成促進作用
健康に効くちから
イソフラボン+サポニン
体の中の脂肪代謝が活発になり、 脂肪が溜まりにくい体をつくることができる
イソフラボン
・更年期障害の緩和
・骨粗鬆症の予防
・循環器系疾患の予防 (心筋梗塞など)
・美肌効果
サポニン
・血管についたコレステロールを除去
・動脈硬化を進める過酸化脂質の
生成を抑制
イソフラボン
イソフラボンには様々な生理作用があります
葛に含まれているイソフラボンは次の5種類。それぞれに様々な生理作用があることが知られています。
プエラリン
・抗骨粗鬆症作用
・血糖下降作用
・脳血管、冠状動脈の 血流量増加作用
・動脈瘤の抑制
ゲニスチン
・骨量低下抑制作用
・骨密度低下抑制作用
・エストロゲン様作用
ダイジン
・ 骨量低下抑制作用
・ 骨密度低下抑制作用
ダイゼイン
・大腿骨の骨量減少抑制作用
・抗血栓
・抗アレルギー作用
・卵胞ホルモン作用
(幼若ラット投与により子宮重量増加)
・エストロゲン様活性
・乳がん、白血病抑制効果
・前立腺がんのリスク低下作用
ゲニステイン
・子宮肥大化作用
・卵胞ホルモン作用
(幼若ラット投与により子宮重量増加)
・女性ホルモン様作用
・エストロゲン様作用
・乳がん、前立腺がん、 肝臓がん、
胃がん抑制効果
・乳がん細胞増殖抑制作用
・前立腺がんのリスク低下
・ 骨密度減少抑制作用
骨粗鬆症防止
「丈夫な骨でいたい」という思いに、今すぐ始められる葛生活。
 「丈夫な骨でいたい」という思いに、今すぐ始められる葛生活。骨量のピークは20歳頃といわれており、それにどう対処するかが20歳からの生き方を左右する。骨基質蛋白質とミネラルによって構成される骨は、加齢による、運動量・ミネラルの吸収力低下やホルモンバランスの崩れによって弱ってしまう。女性が閉経を迎えた後約10年間は、エストロゲンの分泌が低下することによって急激に骨量は定価するといわれている。この骨質の低下・骨量の減少がもたらす骨折しやすい状態を「骨粗鬆症」という。これを予防するカギは、若年期に骨量を高めておくこと、女性は閉経後も骨量が減少しない生活を心がけることである。欧米の女性に比べ、アジアの女性は大腿骨頸部骨折の発症率が低いといわれている。その理由の一つとして、骨の健康維持に効果的といわれているイソフラボンを含む大豆製品の摂取量に違いがあるとされている。
葛は、大豆と同じマメ科の植物で、骨の健康について期待されている。葛に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た構造で女性ホルモン様作用があり、植物性エストロゲンと呼ばれている。イソフラボンには、骨形成促進作用と、強い骨量減少抑制作用が発見されている。イソフラボンは、大豆(黒豆を含む)や葛、アルファルファ等マメ科の植物に多く含まれている。また近年の研究から、雄性骨粗鬆症にもイソフラボンの有効性が着目されている。
 栄養バランスのとれた食生活・規則正しい生活習慣・適度な運動を取り入れながら、丈夫な骨でいきいきとした毎日を送ろう。